2010年01月24日

電車の乗降口に背中の壁

IDE開業実践塾の講座「2つの事務所訪問」を終えた。

土曜の午後5時半、新御茶ノ水から地下鉄千代田線に乗る。
混んではいないが空いてもいない。混んではいないが空いてもいない

私は乗った乗車口ドアのわきに入りこんで文庫本をひろげた。
発車間際に女子高生?が飛び乗った。
同時にドアが閉まると、彼女はドアに背をもたれて文庫本を読み始める。

電車は湯島に着いてドアが開く。
彼女はドアにもたれた背をピンとして立つ。
外に背を向けたまま、動かない。
だがこの入り口にはだれも乗ってこなかった。

湯島を発車すると、こちら側のドアは西日暮里まで開かない。
彼女は西日暮里でどうするのだろうか、だ。

西日暮里でドアが開く。
彼女は再びドアにもたれた背をピンとして立つ。
外に背を向けたまま、動かない。
降りる客がいたが、彼女は動じないで本を読み続ける。
乗り込む客はたくさんいた。
最初に乗り込もうとした客は目の前の背中の壁に当惑して
ちょっと押したが、動じない。
客はいまいましげに彼女をよけて乗り込む。
次の客も押したが動じない。
そこですこし肩で押しながら乗る。でも動じない。
そのうち、客がワッと押し寄せた。
たちまち彼女は客のかたまりに押されて中に入った。
これには抵抗できなかった。

押されて中ほどに入り普通の乗客になり、本を読んでいる。
かたまりとなって入ってきた乗客たちは
彼女が壁を作っていたことを知らない。

この記事へのコメント
この記事へのコメントをご記入ください。
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

(ブログ管理者が承認したコメントのみ表示されます)
この記事へのトラックバックURL
http://www.blogdehp.net/tb/13620130
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
(当記事へのリンクを含まないトラックバックは受信されません。)