2007年12月13日

ヒヤリ・ハットの背後で

交通安全教育や製造現場の安全管理の話の中で、

しばしば「ハインリッヒの法則(ヒヤリ・ハットの法則)」というのを聞きます。

「1つの重症事故の背後には同じような29の軽症事故が潜んでいる。

さらにその後ろには、ヒヤッとしたりハッとしたりする

300の障害のない事故が潜んでいる」という法則です。

ヒヤッとしたり、ハッとしたりするので

通称「ヒヤリ・ハットの法則」と呼ばれています。

仕事の上や身の回りのことについて、なるほどと思える法則です。

 

この法則はいろいろなことに、いろいろな解釈を導くことができます。

例えば、私の運転免許更新。私の免許更新はいつも3年ごとに行っており、

3年間無事故無違反の者がもらえる期間である

5年のゴールドカードを貰ったためしがありません。

いつもあと一歩、更新まであと2〜3ヶ月のとき駐車違反で捕まり、

ゴールドカードをフイにしています。すべて駐車違反です。

 

では本当にたった1回の不運な違反なのか。

いえ、たまたま捕まったのが1回だけで、

実際はあちこちで絶えず駐車違反を繰り返しています。

「職安や社会保険事務所が不便なところにあるのに、

駐車場がないのがいけない」などと言ってみても、

違反であることには変わりません。

いつも違反をしているから捕まっても仕方ないのです。

 

ハインリッヒの法則で考えた場合、

駐車違反が30回目あたりで大きな事故につながるでしょうか。

20代で車に乗るようになってから30年余り、

この間に10回以上違反切符をもらっています。

そして、じつはすでに大きな事故を経験しています。

30歳代のころ、深夜に田舎の雪道を泥酔運転し、

カーブを曲がり切れず街路灯に衝突、

これで死ななかったほうが不思議でした。3週間の入院、免許停止1年でした。

きっとそれまでに300回以上のヒヤリ・ハットを繰り返していたのでしょう。

それでも懲りずにまだ違反を続けています。

駐車違反で切符を切られることが事故へ至る道であり要注意なのだ、

と体験して痛いほど分っているのですが。

 

ハインリッヒの法則を「良いことの積み重ね」という視点に変えますと、

1つの成功には29の試行錯誤があり、300の努力の積み重ねが必要となる、

という解釈ができます。

成功とは不断の努力があってはじめて得られるものだ

という結論に結び付けるのはどうでしょう。

 「プロジェクトX」の男たち、アテネ五輪のメダリスト、イチローの記録など、

いくらでも例をあげることができます。

成功に偶然はないことを教えられます。

かれらの成果へ心から拍手をおくりましょう。

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